奥入瀬サミット2022
リフレーミング−マイナスからプラスへ+
人生を輝かせるディープな3日間
女性の活躍を応援するセミナー「奥入瀬サミット2022」が9月23~25日の3日間、八戸市の八戸パークホテルと、十和田市の奥入瀬森のホテルを会場に開催されました。3年ぶりの対面開催となった今回は、延べ約180人が参加。「Reframing(リフレーミング)―マイナスからプラスへ+」をテーマに、講演やトークセッションを通じ、自分らしく人生を輝かせるためのヒントを探りました。当日の内容を詳報します。プログラム
♦9月23日(金・祝) @八戸パークホテル
- 17:00 村上裕子さんトークショー
- 18:00 前夜祭
- 20:00 八戸横丁探訪
♦9月24日(土) @奥入瀬渓流森のホテル
- 13:30 オープニング
- 13:45 大沢真知子さん講演
- 15:35 山川景子さん講演
- 18:00 交流会
- 20:00 情報交換会
♦9月25日(日) @奥入瀬渓流森のホテル
- 6:30 奥入瀬渓流散策
- 10:00 トークセッション
- 13:10 クロージング
奥入瀬サミットの会
対馬 ルリ子 会長
つしま・るりこ 医療法人社団ウィミンズ・ウェルネス女性ライフクリニック銀座・新宿理事長。一般財団法人日本女性財団代表理事。2021年プラチナエイジ受賞。八戸市育ち。
ごあいさつ
苦しみを生きる糧に
奥入瀬サミット2022は、3年ぶりに皆さんとリアルで顔を合わせることができました。コロナ禍の昨年、一昨年も何とかつながりを持ち続けようとオンラインで開催し、上野千鶴子さんに参加していただいたり、ハワイやサンフランシスコとネットワークを結んでお話ししたりと、工夫しました。やはり、顔を合わせてお話しできるのは本当にうれしいです。
私は青森で開業医の娘として生まれ、周囲から「女の子で残念だったね」と言われながら育ちました。私の一生の目標は、「女の子で残念」と言われない世の中にすること。女の子でも男の子でも「自分は自分でいていいんだ。やりたいことをやっていいんだ」と思える世の中にしたいと思って取り組んでいます。
奥入瀬サミットは、たくさんの人たちの協力を得て、11年目を迎えることができました。女性活躍支援のための日本一、世界一のサミットを目指し、これからも続けていきます。
サミットのテーマである「リフレーミング」とは、心理学用語で、自分の世界を見る枠を変えること。今まで駄目だと思ってきたこと、苦しんできたことを、これからを生きるための良い糧にしていきましょう。
私は青森で開業医の娘として生まれ、周囲から「女の子で残念だったね」と言われながら育ちました。私の一生の目標は、「女の子で残念」と言われない世の中にすること。女の子でも男の子でも「自分は自分でいていいんだ。やりたいことをやっていいんだ」と思える世の中にしたいと思って取り組んでいます。
奥入瀬サミットは、たくさんの人たちの協力を得て、11年目を迎えることができました。女性活躍支援のための日本一、世界一のサミットを目指し、これからも続けていきます。
サミットのテーマである「リフレーミング」とは、心理学用語で、自分の世界を見る枠を変えること。今まで駄目だと思ってきたこと、苦しんできたことを、これからを生きるための良い糧にしていきましょう。
トークショー 私の人生と和と洋の融合と
試練経て着物の道へ
着物を仕事にするようになったのは48歳の時。現在59歳なので、始めてそんなに長くはありません。それまでは夫、息子2人と暮らす普通の主婦でした。
40歳の時、長男が中学受験に合格し通学圏内に引っ越すことに。それまで着る機会がなかった嫁入り道具の着物を運ばなければならなくなり、たたみ方を学べる学校を慌てて探しました。それが師匠の学校である、「清水とき・きものアカデミア」。校長室で、とき先生の長年の活動を聞かせてもらったことで、私の人生が変わりました。戦争を3回もくぐり抜けて学校を存続させてきたお話など、あまりにも自分の生き方と違い、衝撃を受けたのです。先生に釘付けになり、離れられなくなりました。
そこから着付けや草木染めの技術を学び、全国の着物にまつわる技術を探究するようになりました。ただし、着物をビジネスにしようという考えは全くありませんでした。かたくなに主婦でいたかったのです。
そんな私に次の試練が訪れます。夫の事業が傾き、生活をしていくことが困難になったのです。
その時に夫が言ったのが「着物を本気で仕事にしなさい」という言葉。絶対に嫌だと思い夫を恨みましたが、当時作り始めていた帯バッグを持って、友達からのオーダーを受けに行きました。皆さんが快くオーダーしてくれて、「これで食べていくんだ」と決意したのが48歳の時。私にとって本当に人生が始まったのはこの時です。
先日、ドバイで着物ショーを開催しました。そこで思ったのは、未来に向かってチャレンジしていいんだということ。これからの時代に、どんな着物があったらみんなが着たがるんだろう。新しい形、新しい素材で作ってみようと思いました。多様な国の人々と文化を通して理解し合い、これからも「和と洋の融合」を掲げながら一緒に楽しんでいきたいです。
40歳の時、長男が中学受験に合格し通学圏内に引っ越すことに。それまで着る機会がなかった嫁入り道具の着物を運ばなければならなくなり、たたみ方を学べる学校を慌てて探しました。それが師匠の学校である、「清水とき・きものアカデミア」。校長室で、とき先生の長年の活動を聞かせてもらったことで、私の人生が変わりました。戦争を3回もくぐり抜けて学校を存続させてきたお話など、あまりにも自分の生き方と違い、衝撃を受けたのです。先生に釘付けになり、離れられなくなりました。
そこから着付けや草木染めの技術を学び、全国の着物にまつわる技術を探究するようになりました。ただし、着物をビジネスにしようという考えは全くありませんでした。かたくなに主婦でいたかったのです。
そんな私に次の試練が訪れます。夫の事業が傾き、生活をしていくことが困難になったのです。
その時に夫が言ったのが「着物を本気で仕事にしなさい」という言葉。絶対に嫌だと思い夫を恨みましたが、当時作り始めていた帯バッグを持って、友達からのオーダーを受けに行きました。皆さんが快くオーダーしてくれて、「これで食べていくんだ」と決意したのが48歳の時。私にとって本当に人生が始まったのはこの時です。
先日、ドバイで着物ショーを開催しました。そこで思ったのは、未来に向かってチャレンジしていいんだということ。これからの時代に、どんな着物があったらみんなが着たがるんだろう。新しい形、新しい素材で作ってみようと思いました。多様な国の人々と文化を通して理解し合い、これからも「和と洋の融合」を掲げながら一緒に楽しんでいきたいです。
都・村上裕子きもの教室 教室長
村上 裕子 さん
むらかみ・ゆうこ 表参道・青山で年間1000人以上に着付け・ビューティー所作を伝授。パリのオペラ座やドバイで着物ショーを開催。一般社団法人きものビューティージャパン協会代表理事。
日本女子大学名誉教授
大沢 真知子 さん
おおさわ・まちこ 南イリノイ大学経済学研究科博士課程修了、経済学博士。コロンビア大学社会科学研究センター助手、ミシガン大学ディアボーン校助教授などを歴任。東京都女性活躍推進会議専門委員。
セミナー① 自分らしく生きる
人生を自らデザイン
「自分らしく生きる」とは、簡単に言うと判断や行動に基準を持ち、自分を手放さないということです。同時に他者の軸も尊重し、対等な関係をつくることが大切です。
私の人生には二つの転機がありました。一つ目は、19歳の時の失恋です。女性は結婚して専業主婦になることが当たり前の時代。交際相手に振られたことで、自信がなく誰かに依存している自分に気付いたのです。「大学で勉強することが自立の最後のチャンス」と、手当たり次第に授業を履修する中で、経済学と、フェミニズムに出合いました。
フェミニズムの大きな変化が起きていた米国で研究を深めたいと、思い切って留学。南イリノイ大学の博士課程に進み、ある先生の紹介で、コロンビア大学のJ・ミンサー先生から博士論文の指導をしてもらうことになりました。ミンサー先生は、ゲイリー・ベイカー先生と「人的資本論」を理論化した大御所です。
先生は、既婚女性の労働参加と少子化の関連性を研究したことでも有名です。この理論を日本に当てはめてようとしましたが、米国の女性が医学や司法などで高いレベルの専門性を求め始めていたのに対し、1970年代の日本ではこうした動きがほとんど見られず、全く実証できませんでした。この挫折が第2の転機で、私を大きく成長させてくれました。
自信をなくしかけましたが、自分がやってきたことや生きることの意味を見詰め直し、「結果が出なくても一日一日、できることをやるしかない」と考えた時、気が楽になりました。挫折しながらもがいた結果、まだ日本の少子化を誰も予想していない時に、「日本もこれから少子化になり、(仕事と家庭の)両立支援が重要になる」という内容の博士論文を書くことができました。
現代の「キャリア」とは生き方であり、生涯にわたって個人と環境の相互作用の中で自己構築する時代となりました。不確実な時代の中、人生を自分自身でデザインする時代が来ており、多重で多様な環境に身を置き、異なったものと相互に刺激し合うことが重要です。
困ったときに助けを求める「受援力」を持ち、職場や家庭で相手を尊重し対等な関係を築くこと。そして嫌われることを恐れず自己尊重し、専門的なスキルを身に付けることができれば、豊かな人生が送れるのではないでしょうか。
私の人生には二つの転機がありました。一つ目は、19歳の時の失恋です。女性は結婚して専業主婦になることが当たり前の時代。交際相手に振られたことで、自信がなく誰かに依存している自分に気付いたのです。「大学で勉強することが自立の最後のチャンス」と、手当たり次第に授業を履修する中で、経済学と、フェミニズムに出合いました。
フェミニズムの大きな変化が起きていた米国で研究を深めたいと、思い切って留学。南イリノイ大学の博士課程に進み、ある先生の紹介で、コロンビア大学のJ・ミンサー先生から博士論文の指導をしてもらうことになりました。ミンサー先生は、ゲイリー・ベイカー先生と「人的資本論」を理論化した大御所です。
先生は、既婚女性の労働参加と少子化の関連性を研究したことでも有名です。この理論を日本に当てはめてようとしましたが、米国の女性が医学や司法などで高いレベルの専門性を求め始めていたのに対し、1970年代の日本ではこうした動きがほとんど見られず、全く実証できませんでした。この挫折が第2の転機で、私を大きく成長させてくれました。
自信をなくしかけましたが、自分がやってきたことや生きることの意味を見詰め直し、「結果が出なくても一日一日、できることをやるしかない」と考えた時、気が楽になりました。挫折しながらもがいた結果、まだ日本の少子化を誰も予想していない時に、「日本もこれから少子化になり、(仕事と家庭の)両立支援が重要になる」という内容の博士論文を書くことができました。
現代の「キャリア」とは生き方であり、生涯にわたって個人と環境の相互作用の中で自己構築する時代となりました。不確実な時代の中、人生を自分自身でデザインする時代が来ており、多重で多様な環境に身を置き、異なったものと相互に刺激し合うことが重要です。
困ったときに助けを求める「受援力」を持ち、職場や家庭で相手を尊重し対等な関係を築くこと。そして嫌われることを恐れず自己尊重し、専門的なスキルを身に付けることができれば、豊かな人生が送れるのではないでしょうか。
セミナー② 人生のターニングポイント
満足せず挑戦続けて
「自分らしく生きる」とは、簡単に言うと判断や行動に基準を持ち、自分を手放さないということです。同時に他者の軸も尊重し、対等な関係をつくることが大切です。
私の人生には二つの転機がありました。一つ目は、19歳の時の失恋です。女性は結婚して専業主婦になることが当たり前の時代。交際相手に振られたことで、自信がなく誰かに依存している自分に気付いたのです。「大学で勉強することが自立の最後のチャンス」と、手当たり次第に授業を履修する中で、経済学と、フェミニズムに出合いました。
フェミニズムの大きな変化が起きていた米国で研究を深めたいと、思い切って留学。南イリノイ大学の博士課程に進み、ある先生の紹介で、コロンビア大学のJ・ミンサー先生から博士論文の指導をしてもらうことになりました。ミンサー先生は、ゲイリー・ベイカー先生と「人的資本論」を理論化した大御所です。
先生は、既婚女性の労働参加と少子化の関連性を研究したことでも有名です。この理論を日本に当てはめてようとしましたが、米国の女性が医学や司法などで高いレベルの専門性を求め始めていたのに対し、1970年代の日本ではこうした動きがほとんど見られず、全く実証できませんでした。この挫折が第2の転機で、私を大きく成長させてくれました。
自信をなくしかけましたが、自分がやってきたことや生きることの意味を見詰め直し、「結果が出なくても一日一日、できることをやるしかない」と考えた時、気が楽になりました。挫折しながらもがいた結果、まだ日本の少子化を誰も予想していない時に、「日本もこれから少子化になり、(仕事と家庭の)両立支援が重要になる」という内容の博士論文を書くことができました。
現代の「キャリア」とは生き方であり、生涯にわたって個人と環境の相互作用の中で自己構築する時代となりました。不確実な時代の中、人生を自分自身でデザインする時代が来ており、多重で多様な環境に身を置き、異なったものと相互に刺激し合うことが重要です。
困ったときに助けを求める「受援力」を持ち、職場や家庭で相手を尊重し対等な関係を築くこと。そして嫌われることを恐れず自己尊重し、専門的なスキルを身に付けることができれば、豊かな人生が送れるのではないでしょうか。
私の人生には二つの転機がありました。一つ目は、19歳の時の失恋です。女性は結婚して専業主婦になることが当たり前の時代。交際相手に振られたことで、自信がなく誰かに依存している自分に気付いたのです。「大学で勉強することが自立の最後のチャンス」と、手当たり次第に授業を履修する中で、経済学と、フェミニズムに出合いました。
フェミニズムの大きな変化が起きていた米国で研究を深めたいと、思い切って留学。南イリノイ大学の博士課程に進み、ある先生の紹介で、コロンビア大学のJ・ミンサー先生から博士論文の指導をしてもらうことになりました。ミンサー先生は、ゲイリー・ベイカー先生と「人的資本論」を理論化した大御所です。
先生は、既婚女性の労働参加と少子化の関連性を研究したことでも有名です。この理論を日本に当てはめてようとしましたが、米国の女性が医学や司法などで高いレベルの専門性を求め始めていたのに対し、1970年代の日本ではこうした動きがほとんど見られず、全く実証できませんでした。この挫折が第2の転機で、私を大きく成長させてくれました。
自信をなくしかけましたが、自分がやってきたことや生きることの意味を見詰め直し、「結果が出なくても一日一日、できることをやるしかない」と考えた時、気が楽になりました。挫折しながらもがいた結果、まだ日本の少子化を誰も予想していない時に、「日本もこれから少子化になり、(仕事と家庭の)両立支援が重要になる」という内容の博士論文を書くことができました。
現代の「キャリア」とは生き方であり、生涯にわたって個人と環境の相互作用の中で自己構築する時代となりました。不確実な時代の中、人生を自分自身でデザインする時代が来ており、多重で多様な環境に身を置き、異なったものと相互に刺激し合うことが重要です。
困ったときに助けを求める「受援力」を持ち、職場や家庭で相手を尊重し対等な関係を築くこと。そして嫌われることを恐れず自己尊重し、専門的なスキルを身に付けることができれば、豊かな人生が送れるのではないでしょうか。
イヴレス株式会社代表取締役CEO
山川 景子 さん
やまかわ・けいこ 在阪ミニコミ誌を経て1990年起業。95年事業内容を変更し、現在のイヴレス株式会社に。「おもてなしをカタチに」をコンセプトに、ホテルアメニティの販売や全国で人気のホテルの開業支援、受託運営を手掛けている。
トークセッション
男性も女性も学び成長できる社会に
村 上
事業の経験も勉強もしたことがない私にとって、趣味の着物をビジネスにするというのは本当に怖かったです。あれから10年。着物文化をなくさないためには、着物を着たい、すてきになりたいという女性を増やしていくしかないと考えています。
海外の皆さんは、日本の着物に敬意を払ってくれています。今後も着物を通して、海外の人たちとつながっていきたいと思いました。
海外の皆さんは、日本の着物に敬意を払ってくれています。今後も着物を通して、海外の人たちとつながっていきたいと思いました。
対 馬
日本は人口も減って、産業も経済も下降して「これからどうなるんだろう」と、皆が感じているのではないでしょうか。でも海外で日本をリスペクトしてもらうと、日本人である自分の中にある良さとか、生きていく希望を再確認できますよね。
その一方で、日本は今、世界の中でも男性と女性の地位の格差がすごく大きい国。女性たちが、差別されていることに慣れすぎているような気がします。
その一方で、日本は今、世界の中でも男性と女性の地位の格差がすごく大きい国。女性たちが、差別されていることに慣れすぎているような気がします。
山 川
女性がフォーカスされて上に上がれば上がるほど、「女のくせに」などという男性のひがみは出てきます。しかし、女性は男性に甘えて生きてきたということも事実です。
男性だ、女性だと差別せずに、自分自身をフラットな場所に置いて考えた方が幸せですし、利用できるものは何でも利用した方がいいですよ。男性も女性も共に成長できるような社会であることを願っています。
男性だ、女性だと差別せずに、自分自身をフラットな場所に置いて考えた方が幸せですし、利用できるものは何でも利用した方がいいですよ。男性も女性も共に成長できるような社会であることを願っています。
大 沢
今、セクハラや性暴力の被害者が声を上げ始めて、空気が変わってきていると実感しています。
実名で顔を出して性暴力被害を告発した伊藤詩織さんは、勇気がある人。これまで怖くて声を上げられなかった人たちが「私も経験があります」と続いています。伊藤さんは激しいバッシングにも遭いましたが、それに負けずに声を上げ続けていることに感動しました。
実名で顔を出して性暴力被害を告発した伊藤詩織さんは、勇気がある人。これまで怖くて声を上げられなかった人たちが「私も経験があります」と続いています。伊藤さんは激しいバッシングにも遭いましたが、それに負けずに声を上げ続けていることに感動しました。
対 馬
私は女性の味方になりたいと思い、産婦人科の医師になりました。女性の健康を守るため、女性ホルモン剤であるピルを日本でも使えるようにしたいと考えた1990年代は「ピルなんか飲んでないで子どもを産め」という風潮でしたが、女性医師らと「性と健康を考える女性専門家の会」を立ち上げ、認可にこぎつけました。
ピルは月経が来る時期をコントロールできますし、避妊はもちろん、月経前症候群による情緒不安定にも対処可能で、思春期の女の子も使えます。世界中の女性が普通に使っているのに、日本の女性は誰にも教えてもらえず、つらさを我慢しているのです。ピルを使えば月経も楽になるし、心身共に安定した状態で過ごせます。
月経をどうしたいのかも、自分のセクシャリティも、妊娠・出産をいつするのかも、更年期をどう過ごすのかも、全部自分で決めていいんです。ピルなどのツールや、私たち専門家をうまく使ってください。
ピルは月経が来る時期をコントロールできますし、避妊はもちろん、月経前症候群による情緒不安定にも対処可能で、思春期の女の子も使えます。世界中の女性が普通に使っているのに、日本の女性は誰にも教えてもらえず、つらさを我慢しているのです。ピルを使えば月経も楽になるし、心身共に安定した状態で過ごせます。
月経をどうしたいのかも、自分のセクシャリティも、妊娠・出産をいつするのかも、更年期をどう過ごすのかも、全部自分で決めていいんです。ピルなどのツールや、私たち専門家をうまく使ってください。
対 馬
今回のサミットで多くの人と出会い、多様な生き方を見て、視野が広がったと思います。そして、自分には何ができるかを考えたのではないでしょうか。最後に、参加者の皆さんの「決意」を聞かせてください。
参加者1
大きな企業の中で経営層に近いところにいたのですが、女性だからということで苦しめられた経験があります。
今、そこを出て起業しました。自分の手で、山川さんのように、女性も豊かに働きながら上場できる企業をつくっていきたいです。
今、そこを出て起業しました。自分の手で、山川さんのように、女性も豊かに働きながら上場できる企業をつくっていきたいです。
参加者2
村上先生の教室の八戸支部を立ち上げ、お手伝いしたいと思います。
対 馬
女性は男性より力は弱いけれど、しぶとく生き抜く力を持っています。私は女性の皆さんに、いつまでも健康で、輝いて生きてほしいのです。そのために大切なのは、自分で自分を輝かせていくこと。自分が輝けば、周りの人もつられて輝き始めます。まずはここにいる皆さんから、第一歩を踏み出しましょう。
奥入瀬サミットとは?
女性リーダーの人財育成とネットワークづくりを目指し2012年、奥入瀬渓流と十和田湖を会場にスタート。当初は青森県主催で、18年からは参加者による実行委員会に移行され、21年より新たに「奥入瀬サミットの会」として運営している。国内外の第一線で活躍する講師によるセミナーやトークセッション、心身の健康を引き出すアクティビティなど、充実したプログラムで好評を博している。